今日から2月です。この2週間くらいは寒い日が続いています。寒いとあまり動かなくなってしまい、同じ姿勢で過ごすことが増えてしまいます。体が冷えて血流が悪くなるのと同じ姿勢で過ごすことによる筋肉への負担で腰痛が出てご来店いただくお客様が増えています。
お仕事や家事、運動など様々なことで腰痛は起こりますが、原因は以下の3点にまとめられると思います。
・筋肉疲労
筋肉の慢性疲労です。例えば、ぎっくり腰は突然起こりますが、症状として突如表れるだけでゆっくりとその原因となるものは進行しています。日常の中で同じ動作をしても平気だったのに、ある瞬間にぎっくり腰になってしまうことはよくあることです。
これは、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労が、あるとき負荷の許容量を超えてしまい腰痛として発症してしまったと言えるでしょう。日常生活を送る中で筋肉疲労は必ず起こります。それを回復するメカニズムを持ち合わせていますが、睡眠不足や栄養バランスが取れていなかったり、運動不足や座りっぱなしの仕事を続けるなどしていると筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがて腰痛を招いてしまうことになります。
・骨格の歪み
腰痛になる原因に、骨格の歪みも挙げることができます。立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事に就いていると、長時間同じ姿勢でいることが多いでしょう。こうすることで身体の柔軟性が失われていき、同じ姿勢で同じ筋肉だけを使うことになってしまいます。使われている筋肉には負荷がかかり、使われていない筋肉は少しずつ緩んでいきます。こうしたことが筋力のアンバランスを生み出し、結果として骨格の歪みにつながります。歪んだ骨格が前後左右のアンバランスを生み出し、その周囲の筋肉への負荷を増していきます。身体のバランスをとろうとする代わりの筋肉にも徐々に筋肉疲労が蓄積され、やがて腰痛につながってしまいます。ウエストの左右の位置が違ったり、肩の高さが左右で違うという事に心当たりのある方はご注意ください。
・いきなりの過負荷
重い物を急に持ち上げた時、勢いよく振り返った瞬間、横になっていて勢いよく起き上がった時、高いところから飛び降りた着地の瞬間など、止まっている状態からいきなり動いたときや、動きの急激な切り替えの時に腰にいきなりの過負荷がかかると腰痛を起こしてしまいます。ぎっくり腰はこういった事が原因になる事が多いと思われます。
以上をまとめると、筋肉を慢性的に疲労させたままにしないこと。体のバランスを整えておくこと(自然な姿勢を維持すること)。勢いや反動を利用した急激な動きを控えることが腰痛を起こさない為に必要なことと言えるでしょう。
今この寒い時期では身体が冷えることにより筋肉は硬くなりやすいので、温かい服装をしたり、しっかりと湯船に浸かって身体を芯から温めたり、ウォーキングなどの軽め運動をしたり、ストレッチをして血流を促すと良いでしょう。ストレッチをしていただくことで血行を良くするだけでなく、ストレッチする部位により前後左右のバランスが取れてきますので骨格の歪みを整えることもできます。また、睡眠時間をしっかり取る事や栄養のバランスの取れた食事を心がけることも大切です。
以前に「ぎっくり腰 予防法」というブログを書かせていただいているので、腰が痛くなってしまった方はそちらをご覧ください。